2018年01月11日

万両

                        今朝  カーテンを開けたら   真っ白の雪景色。

                            
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                         自宅の前である。


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                            昨夜は横なぐりの雪だったようだ    
                            梅の枝に雪が付いている。

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                          この万両が今回の主役。

   母は  いつも二番が良いと言っている。   一番には先がないが  二番は 次に一番になろうという
思いがある。
だから  、あたい(わたし)は好きばいと  皆によく話していた。

ところが  元旦に   近くの神社で籤を引いたら   万両が当たった。
あたいは千両が良かったと残念そうに言う
しかも紅白の万両だ

しばし  考えていたが、急に   あたいは良か
八十後半になったら  やっぱり 一番が良か  よかばいと皆に言って  
早速 紅白の万両を庭に植えた。

考え方を変えたらパラダイスと言うが  まさに母のことのように思う。

あの二番が良いと言ってた母はどこに行ったのだろうか。

いずれにしても。母の大きな笑い声がきこえたら  
僕達には 一番でも  二番ても 何の問題はない。


今朝   母が植えた  万両が  雪の中で  赤い実が際立っている。
そういえば寒い時期には 赤い実の植物が多い。
南天、万年青、千両、百両、十両。等、
 これらを見ていると 寒くても、心が暖かくなってきた。




      


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posted by 森部隆 at 20:07| Comment(2) | かたこしゃん 番外編

2017年08月17日

母の本音

    朝倉のお盆は8月13、14、15日の三日間。

この日は  親戚、兄弟が集まり   先祖様に手を合わせる大事な日である。
今年も皆 元気に会う事ができ嬉しく思う。

中の弟が  (毎年 変わらんな)。と言うと母が (変わらん事が良かとばい、
先祖様に感謝せにゃあいかんな)。    と諭すように優しく語った。

その後、下の弟夫婦がやって来て、  
我が家が  散らかっているので掃除してやろうと言う。
僕はこのままが落ち着くばいと  言うやいなや、
テキパキとかたずけ始めると、 見違えるようになっていく。  

大きな粗大ごみは  朝倉市の焼却場へ持ちこんだ。
こんなに綺麗になるなら  早くすれば良かったな と  皆で話したのである。

ところが、
ひとつ大きな問題が生じた。母が嫁入りの時に  持参したタンスが  
古くなり、よごれ、 見栄えが悪い、そこで、
母も含め皆の意見で 捨てる事に決まった。  

すると、
弟のひろしが、まってんない(待ってみて)  家の中に一つは古い物が
あった方が良いのではという。

それならばと、
箪笥の向きを変えて設置してみたところ、ぴったり収まった。
まさにピンチがチャンスで、 隠そうするのではなく、
堂々と正面を向けたことで、タンスが輝きだし、
森部家の象徴と なったのである。

  それを見て、母は杖をつくのさえも忘れ、足早でやって来ると、
何十年前に 森部家の嫁となった時の事を  思い出したのだろうか、
当時の事を  懐かしそうに 大きな声で 生き生きと 語りはじめた。

弟達が 相槌をうつので  、前のめりになって語る。
よっぽど嬉しかったのだろう。


    「良かった 。  捨てなくて」。。

近い将来、
ピンチをチャンスに変える、  この「幸せタンス」を
紹介したいと思っている。








posted by 森部隆 at 11:20| Comment(0) | かたこしゃん 番外編

2017年05月27日

単行本

    最近 、  僕は少し思う事があり、
机の前に座る時間が多くなった。

母は  その姿が気になったのだろうか、僕には声をかけないが  後ろを何度も通る。
 いつもとは違い  回数が増えたように感じるが  僕は別に気にはならなかった。

次の日、
白い軽トラで  朝倉の大地をユックリ  ユックリ進んでいると、
ダッシュボードの下に、軽トラには不釣り合いな
厚い本を見つけた。

以前から文藝作品が多く掲載されている本だ。

何気なく手に取ると、
母が見せたいところは何度も折られたのだろうか、自然にページがめくれて
その部分が開くようになっているのである。

その記事を一行読むと、次から次に僕の目が移動していく、  
大変  興味深い内容が書かれていて、  なるほど、なるほどと  
納得できる内容だ。

数ページを読み終えると、
僕の  今までの悩みが   瞬時にして吹っ飛んでいった。
まさに
    (考え方を変えたらパラダイス)   となったのである。

僕は気分がスッカリ晴れ、自宅に戻ると、母には何も言わず 稽古場に。
母は  僕の姿を見た後からは、
後ろを通る回数が極端に少なくなった。

それにしても、母はこれまで読んだことの無いような  
文藝集の本を何処で手に入れたのだろうか。
「母は侮れず」。。
posted by 森部隆 at 14:12| Comment(0) | かたこしゃん 番外編